1907年~1933年 発行
表面 :ヤングインディアン
裏面 :アメリカンイーグル
材質 : K21.6 (900/1000)
サイズ :27.0mm
重量 :16.71g
20世紀で一番有名で、だれでも知っているインディアンコインをご紹介。
時の首相、セオドア・ルーズベルト大統領(1901~09年在位)が高名な彫刻家オーガスタス・セント・ゴーデンス(1848~1907年)とホワイトハウスの正餐会で顔を合わせ、その結果一連の美しい金貨が誕生!
ルーズベルトは古代ギリシャのコインにもひけを取らない美しく彫りの深いコインを念願していた。
セント・ゴーデンスは後世にも残る、数々の有名な金貨を作り上げて行った。 まず手掛けたのが20$金貨で、今でもセント・ゴーデンス20$金貨と呼ばれる金貨を作った。
当初、ゴーデンスが20$金貨を初めてデザインした時には、現在の10$金貨のデザイン、表にインディアンの羽根飾りを付けた女神頭部像、裏に鷲の立像(矢を束ね、オリーブの枝を絡ませた上に立っている)を考えた。ゴーデンスはこのデザインを気に行っていたが、ルーズベルトは別の自由の女神立像を気に入り20$金貨を発行。
インディアンデザインの方は寸法を小さくして新10$金貨として1907年に初めて発行された。
この10$金貨、通称はヤングインディアンと云われているが、実際には女神がインディアンの縁なし羽根帽を被った姿を写したものです。
又、この金貨の時代背景は、1929年の大恐慌時代を経験している時代で、アメリカ政府が金の解禁と禁輸を繰り返した、そうした時代背景を有していた。
金貨の発行も多い年は、200万枚~300万枚と云う数が発行されたが、同時に物凄く莫大な数量で金貨を金塊にと戻された時代で、1933年のタイプ等は32万枚発行されたがほとんどが溶解され現在ではほとんど見られず物凄い高値でオークション市場にまれに登場してくる状況です。
ちなみに高根を呼んでいる年代のコインは、1907年、1908年、1911年、1913年、1920年、1930年、1933年のコインです。お手持ちのコインが有れば今一度チェックしてみてはいかがでしょう。
1907年の物は2,500万円以上、1920年の物は2,750万円以上出しても手に入れることは不可能に近いコインとなっております。さらに1933年物は6,500万~1億円!?
この10$金貨には2タイプが発行された。1907,1908年のコインには、『IN GOD WE TRUST』のモットーがなく、その後のコインにはモットーが刻印された。
【モットー】とはアメリカ合衆国に於ける公式な国家のモットー(標語)で、『我々は神を信じる』と云う意味。又、初期のコインには『E Pluribus Unum(多数から成る一つ)』のモットーが刻まれ、後のコインには2つのモットーが刻印されていた。
もう一つの話題は、自由の女神像のデザインで世間を騒がした! 自由の女神がインディアンの頭飾りを冠っていると文句を云いたてる人がいた。
ルーズベルトはこれに対して『これはたわごとにすぎない、インディアンはそれなりに見事に自由と自由の生活を象徴する
セント・ゴーデンスのデザインは、自由の女神、それもまさにアメリカ式の自由の女神の頭像出会って、その頭像が、極めて美しく、又純粋にアメリカらしい頭飾りを冠るというのは素敵な事ではないか』
そんな色々な話題を提供しながらこのコインは現在まで生き残り、今世界で人気のあるコインの1枚になっている!
こんな歴史を持つインディアンコインのコレクションを只今、当社HPで展開中、是非一度ご覧下さいませ・・・・
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