※ 世界で一番大きな金貨は、どのくらい?
古来、貨幣として金は使用されてきたが、世界最大の金貨は実は日本で造られたものだった。
豊臣秀吉が造った天正菱大判がそれである。長さ17.5㌢、幅10.2㌢だから文庫本よりひとまわり大きいサイズだ。
重さは、165㌘、金の含有率は1000分の740だから、金は約122㌘含まれていたわけだ。
ただし、一般に使われていたわけではなく、主に報奨品や贈答品として用いられていた。
17世紀にインドのムガール朝で造られた円形のモハ金貨は、重さ2332㌘のもの。
大きさでは、天正菱大判には劣るものの、含有率は1000分の916だから、実に2㌔㌘以上の金が使われていたことになる。
※ 世界一の産金国、南アフリカ。どのくらいの深さの所で金を掘っている?
金山という言葉から、金は山の中にあるものだと思っている人がいるかもしれない。
しかし、地中深く眠っている場合もある。
1990年の生産量は、西側世界の約30%を占めているが、その多くは、何と地中3000~4000㍍という、気の遠くなるような所から掘り出したものだ。
もちろん、その採掘条件は過酷である。
金採掘の新技術が開発されているとはいえ、やはり人の力に頼らなければならないことも多い。
こうした労働を支えているのが、黒人層だ。
金で潤う一方で、アパルトヘイト問題に揺れるこの国を彼らは文字通り、根底で支えているのだ。
※ 時代劇に出てくる千両箱。この千両箱の重さは?
時代劇の捕物帖などによく登場する千両箱。
山吹色の大判や小判がぎっしりと詰まっている。
さぞかし、重いだろうと思うのだが、泥棒たちは、これをもって、ひらりひらりと屋根伝いに逃げていく。
そんな光景をテレビでよく見かける。
標準的な千両箱の大きさは縦40㌢、横15㌢、深さ13㌢だ。
重さは約3㌔㌘。
仮に、中身がすべて元禄小判で、本当に千両入っていたとすると、一体どのくらいの重さになるのだろう?
小判は1枚、約180㌘、1000枚なら約180㌔㌘だ。
箱の重さが加わると183㌔㌘になる。
足場の悪い屋根の上、よっぽど力持ちの盗賊でもない限りひらりひらりとはいかないだろう。
※ 南米に位置する【エル・ドラード】とは?
エル・ドラードは、南米北部に位置するコロンビアに生まれた伝説の黄金郷である。
本来の意味は「黄金の男」。
15世紀スペインの探検隊の記録によると、黄金の男エル・ドラードは、体全体を金粉で覆い、金の羽飾り、王冠、ブレスレットなどを積んだイカダで湖に乗り出し、すべての金を水中に投げ込んだ。
数年後、スペイン人が湖の水位を3㍍ほど引き下げただけで、13~18㌔㌘の金が引き上げられたと伝えられている。
この地域に住む士族は、全身に金粉を塗るという習慣があった。これは宗教の儀式からきているのだが、それが誇張して伝えられて、黄金郷の伝説を作りあげたようだ。
黄金の国ジパングとどこか似たような話だ。
コインペンダント専門店 『World Coin Gallery』
どうもありがとうございます。
投稿情報: かりんぱ | 2021/06/26 10:56
>かりんぱ様
お問い合わせいただきありがとうございます。
ブログ内の画像使用の件、承知いたしました。
当方としては使用に関しては何の問題もありません。
何卒宜しくお願いいたします。
投稿情報: フジタク | 2021/06/07 15:39
金やコインに関する記事、内容が多岐にわたっていて、とても興味深かったです。どうもありがとうございます。
ところで、私の所属しているコーラスで自分たちの歌のビデオを使っていて、小判の写真を探していたのですが、こちらの写真を使用させていただけないでしょうか?千両箱と小判の写真です。「鬼とおじいさん」という昔話を題材とした歌に合わせたビデオです。こちらのビデオは、Youtubeで公開します。コーラスは、アメリカ在住の日本人女性が集まったグループで、日本の歌を紹介するため、学校や図書館などで歌っています。
図々しいお願いですが、どうぞよろしくご検討ください。
投稿情報: かりんぱ | 2021/05/28 09:42