ローマコインの神々の第四弾は『勉学・愛の神々』の代表的な4種類のコインをご紹介いたします。
1) ウェヌス(ヴィーナス)
ローマ神話の愛と美の女神で日本語では英語読みの『ヴィーナス』と呼ばれる事が多い。
ギリシャ神話の『アプロディーテー』と同一視される女神で、一般には半裸又は全裸の姿で表わされる。
ウルカヌスの妻だが、マルス・ヘルメス・アンキセス達との浮名が伝えられるが、この内のアンキセスとの子アエネアスはローマ建国の祖で、ユリウス・カエサルのユリウス氏族の祖とされた。故にカエサルはウェヌスのコインを数多く発行して浮名を流したのでしょうか?
ローマ共和政にはウェヌス女神が表面に刻まれ、帝政期には皇帝の裏面を飾った。
次のコインに刻まれた・・・・サターン、小ファウスティナ、ユリア・ドムナ、カラカラ帝
2) ユーノー(ヘーラー)
ローマ神話で女性の結婚生活を守護する女神。又、主神ユーピテル(ゼウス)の妻であり、最高位の女神でギリシャ神話のヘーラーと同一視される女神。
6月の花嫁(ジューンブライト)は花嫁にユーノーの加護を期待する風習として今も残っている。
3) ミネルバ(アテナ神)
ギリシャ神話の十二神の一人【アテナ神】と同一視されたのがミネルバ。
多彩な女神で、詩・医学・知恵・商業・織物・工芸・魔術を司る。英語読みはミナーヴァ。共に描かれる物も数多く、フクロウ、槍、盾、兜、神盾、小さいヴィクトリー、と多彩です。
ミネルバはユーピテル(ゼウス)・ユーノー(ヘーラー)と共にローマのカピトリーノの三柱神とされた。
共和政時代には兜を被ったコインが数種類出され、帝国になると数多くの皇帝コインの裏面を飾った。
ドミティアヌス帝、クラウディウス帝のコインが立ち姿で刻まれ有名です。
4) ア ポ ロ (Apollo)
太陽・光明と理性の神 医術・音楽・詩・数学・予言を司った神で、ギリシャ神話より続いて信仰のあった神。
長髪、竪琴、弓矢と共に描かれ、多くの皇帝達の支持が有り、ネロ帝をはじめとしてアントニウス・ピウス帝、アンティオコスⅠ世帝、アンティオコスⅢ世帝、アンティオコスⅣ世帝、ゴルディアヌスⅢ世帝、ホスティリアヌス、ガッルスのコインが残っている。
ローマコインの神々シリーズ
・愛、勉学の神々(本ページ)
コインペンダント専門店 『World Coin Gallery』
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