つい先日、アメリカのAncient Coin (古代コイン)業者から、緊急メールが飛びこんで参りました。
イタリア政府が自国の文化遺産について強硬に輸出禁止を取り決め、国として近じか施行する件について意見を各自アメリカ政府に提出して欲しい!
近年、世界中で自国の文化遺産の保護の声が聞かれます。日本に於いても世界文化遺産への登録運動が、各地で展開されているようですが・・・
特に古い歴史を持つ、ギリシャ・イタリアでは国家財産と位置付け、海外への流失には神経質になっており、過去の流失まで取り上げ世界中の博物館・美術館に返却を要求して居ります。
一般的に対象商品はアンティーク商品で、小生も数年前にフィレンッエの古物商から(海馬に乗った少年像)の置物を購入して日本へ送品した事が有りますが、到着したのは8ケ月も経過した時でした、その間に何回も督促したのですがNonの答えばかりでした。
我々の愛する【古代ギリシャ・ローマコイン】もその中に含まれ、I・A・P・N(International Association Professional Numismatists)国際貨幣協会では年間600万~1000万ドルを弁護士費用に充ててここ4~5年闘争していて、今年の総会では第一の議案が対イタリア政府のローマコイン対策となっています。
コインに関して量的にも大量に有り、一般の美術工芸品とは一線を引く物であり、特に欧米における古代コイン専門業者に於いては死活問題となっております。
アメリカ政府の対応は将来的には免許登録制となり、今までとは違う対応を求められて来る事になりそうです。
現状でもイタリア国内からの【ローマコイン】の持ち出しは厳重になっていて、チェックが厳しく一般旅行者でも見付かれば即没収の状態です。ご注意を!
現在、古代コインのオークションはスイス・ベルリン・ロンドン等へ持ち出して開催されているのが現状です。
又、特に神経質になっているのは希少性が特別高いコイン(1000万円~1億円)で、シシリー等の名高いコインが対象とされているようですが、いずれ通常のローマコインにも、違った目的(特殊な税金を課税して増収を目的に)で対応してくるのは必定です。
今も投資筋の資金が流入して価格上昇していますが、約10年前の2倍以上になったコインが今後も上昇する事になるのではないでしょうか?
確かに2000年前の遺産を手に出来るのは喜びではあるのですが、手軽に購入する事が難しくなってきているのは事実で、値下がり無しでUPしていく気配です。
今のうちに一つだけでも 購入しておく事をお勧め致します。
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