こんにちは。
あっという間にクリスマス、年の瀬になりました。
寒さ厳しい日が続きますが、皆様はいかがお過ごしでしょうか。ついこの前まで猛暑、酷暑と言っていたのが遠い昔のようです。
今年は前年に引き続いて地金価格の高騰、ドル高傾向が続きました。純金1gは小売で15,000円超え、1ドルは150円超えが定着してしまったようにも感じられます。
もちろん金や為替の相場は世界の情勢に左右されるため、その先を見通すのは簡単ではありません。来る2025年にはどうなっているのか、なかなか予想がつきませんね。
コインの取引でもそれは反映されており、金と銀の高騰は金貨・銀貨の販売価格上昇に直結しています。昔つけた販売価格よりも、コインが含む地金価値の方が高くなっているなんてこともあるようです。
古代コインは希少性や保存状態など、アンティークとしての価値が価格に大きく反映されているので、地金相場の変動は本来あまり関係ないのですが、それでも徐々に相場が上がっているようにも感じます。
もちろん海外から輸入する場合、円安と関税は避けて通れませんが、それでも海外の市場で品薄傾向・値上がり傾向が続いていることも事実です。
現在はインターネットを通して情報を手に入れやすくなり、若い人も新規参入しやすい環境が整っています。専門的な内容の英語文章も簡単に日本語翻訳でき、その精度も年々上がっているように感じます。AIによる学習の恩恵ですね。
またSNSを通じて収集家同士がつながり、情報交換や共有が24時間できるようになりました。この傾向は分野や国を問わず、世界中どの収集市場でも起こっている現象であり、各分野・市場に変化をもたらしています。
新規参入者が多いと、入手しやすいコインが品薄になって価格が上昇するといった事例も多くなります。それまでは限られた空間で定められていた評価が、新規参入者が増えたことで再評価され、価値が見直されるようになっています。
今年沢山見かけたコインが、来年には姿を消す、といった状況もあるかもしれません。しかしこのトレンド予想もまた、地金相場や為替と同じく、なかなか読めないものです。
結局は現時点で興味のある分野、一目惚れしたコインを手に入れ、その時々で心から満足することが、一番楽しくお得な生活なのかもしれません。
今年も一年間、このブログを御覧いただき本当にありがとうございました。
何とか月一回の更新を続けられたのも、こうして貴重なお時間を割いてまでお読みいただいている方々のおかげです。
改めまして、心より御礼を申し上げます。
どうぞ皆様、素敵なクリスマスを、そして良い御年をお迎え下さい。
なおワールドコインギャラリーは12月25日(水)のクリスマスは通常通り営業しております。
年内の営業は12月28日(土)まで、年末年始はお休みをいただき、1月5日(日)から営業開始予定です。
皆様にとって素晴らしい年末年始になりますことを心から願っております。
マン島 1980年 50ペンス白銅貨
マン島で毎年発行されていた「クリスマス」コインシリーズ。ポブジョイミント社が製造し、世界中のコイン収集家に向けて販売されました。当時クリスマスをテーマにした記念コインはほとんど無く、その珍しさからクリスマスプレゼントとしても購入されました。額面は50ペンスで白銅貨、銀貨、金貨、プラチナ貨がそれぞれ製造されています。
毎年デザインが異なり、マン島の風景に溶け込む伝統的な交通機関がテーマになっています。クリスマスを祝う人々の中には、マン島の象徴であるマンクスキャットが隠れており、毎年その姿を探すのも楽しみのひとつでした。
マン島 1981年 50ペンス銀貨
マン島 1987年 50ペンス白銅貨
《古代ギリシャ・ローマコイン&コインジュエリー専門店》
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