現在、今までに発行された歴史上世界一重たい大きいコインは？
デモンストレーション用、又は宣伝用コインを除いて一番重い大きいコインは、インドのムバール帝国のマハラジャから発行された１０００モハール金貨です。
その重さは、１１９３５．８ｇ（約１２Ｋｇ）もある巨大な金貨で、一人で持つにはちょっと大変なコインです。時代は１６０５～１６２８年の間の発行で、現存するコインは世界で１枚！
コイン業界で有名な『Ｇｏｌｄ Ｃｏｉｎｓ ｏｆ ｔｈｅ Ｗｏｒｌｄ』著者：ＡｒｔｈｕｒＬ．Ｆｒｉｅｄｂｅｒｇの本（Ｎｏ７７７番）にも明記されている。価格も唯たんにＵｎｉｑｕｅとしか書かれていない！！１９８７年秋のジェノバにてのオークションではＬｏｔ１と書かれて居る位有名なコインです。
数年前の裏話を聞いてきました！日本の有名なコイン商の人が、スイス銀行に抵当担保に入っていたこのコインを￥５００，０００，０００（５億）で指値をしてＯＫの返事を取り付けた所、まずインド政府より裁判をかけられ国内遺産に匹敵する商品だから、返せ！の申入れ！（先日どこかの国でも同じような話がありましたよね・・・）
ところが裁判中に、オイルマネーの国、アラブ（多分サウジアラビアとの事）系の資産家から、オファーがありあっさりアラブの国へ持っていかれた！！多分１０億近くの額を提示したのではないか？
ちなみに１５年くらい前（日本がバブル最盛期の頃）の価格は約￥１００，０００，０００（１億円）だった由・・・・
このコインは以前、イギリスの大英博物館にも１枚展示されていたが、ある日盗難に合い、地金として潰されたとの事で、現存するのはこの１枚だけ、永遠に我々がその勇姿を拝む事は出来ないそうです。
それにしても歴史を感じるお話ではないですか・・・
まず、インドで当時そんな貨幣が作られていた事、又時代は変わりイギリスに１枚あった事、当時１６００年代はエリザベス１世女王が無くなり、スコットランド王ジェーム６世が即位、ステュート王朝始まる。フランスが東インド会社設立、ロシアはロマノフ王朝時代という時代でした。
当時、海賊・盗賊が跋扈していた時代で、エリザベス女王は海賊を雇って世界の遺産を集めていた！そんな時代のお話でした。
コインって本当に面白い！！！
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