コイン(Coin)は硬貨と言われ、金属で造られた貨幣です。
コインは一般的に丸い形をしている物が多いです。
世界には四角、五角、六角、七角、八角など多角形をしたものも見られますが、種類は非常に少ないです。
流通を目的としない収集家向けの硬貨にはギターの形や国の地図の形など特殊な形態のコインもあります。
周囲に溝が刻まれた硬貨は世界中に有りますが、歴史が古く、ローマ時代から見られ、偽造を防ぐために刻まれたのが最初と言われています。
材料の真贋を見る為に付けられたものです。
コインは紙幣ほどではないですが、しばしば偽造・変造されます。
とりわけコレクター向きの希少性のあるコインなどは偽物が数多く出まわっています。
今、世界中でコンピュータが普及し、eBay、Yahoo! などのオークションには疑わしいものが出まわっているようです。要注意です!
特に中近東(レバノン)あたりで造られた古代コインなどの中には精密で見分けがつかない偽者も御座います。又、小生のところにも時々中国からメールが入り「ローマコイン」と称して製作した工場からの売り込みが入ります。
価格は1個150円位と、とても考えられないような安さを提示して参ります。
こんな商品が数多く入荷してくるとマーケットはどうなるのでしょうか?
小生が聞いた笑い話の中には、数年前中国でコインオークションが開催された際に世界中からコイン商の人達が出掛けたら、90%のコインが偽物だったという話もあります。
お土産として旅行の記念に買って来るのであれば良いですが、大事なコレクションとして購入なされたら大変です。
そんな事がないように普段から数多く本物を見て、ご自分の真偽眼を高めて下さい。
日本の刑法におけるコインの偽造・変造に対しての罰則は無期または3年以上の懲役で、国際的な立場から見ると重刑です。
コインを損傷・鋳潰しすると、貨幣損傷等取締法により1年以下の懲役又は20万円以下の罰金にも処せられますよ!
今、市中では「金地金買い取ります!」の看板が目立ちますが、日本のコインは鋳潰し禁止ですのでコイン商の人達は買い取り致しません。
未使用で保存状態が良いものでもほとんど値が付かず、銀行へ持参しての換金が一番ですが、その場では出来ず数日かかるのが現状です。
日経ビジネス文庫 渡辺房男著
「ゲルマン紙幣1億円」 ¥743
歴史マネー小説と称された時代小説ですが、明治維新初期の両から円への変換時の出来事について偽札・偽造貨・為替を題材にして書かれた読み物です。
皆様ご存知でしたか?
日本の通貨「円」を作った人物を。
早稲田大学創始者で知られる、大隈重信大蔵大輔(たいふ)なのです。
明治4年、新貨条例で円の単位が採用された際に、当時264余の藩札と統治の通貨、両/分/朱などの贋金・贋札を一掃するためにドイツで印刷された日本初の円紙幣「明治通宝」通称【ゲルマン紙幣】のお話です。
読みやすく凄く面白いです。ご一読を・・・・・
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