今回のお話は古代コイン(Ancient Coin)が中心の世界最大のコインショーで、世界中からコイン商が参加するBigイベント
【第38回 NEW YORK INTERNATIONAL NUMISMATIC CONVENTION】
のご案内です。Waldorf Astoria Hotelで開催されました。
今年は例年通り1月6日~10日まで開催。同期間内に8ケ所で古代コインのオークションがニューヨーク中で開催されました。
2001年まではあのテロで破壊されたNYツインタワービル、ワールドトレードセンターで毎年開催されていたものです・・・・・。
今年のイベントを一言で表現すると『Crazy!クレイジー』だったそうです。
投資筋の資金が希少なコインに相当流れて来た上に、世界景気が不透明で金融不安なため、取敢えず安全な『物』に変えるという思惑が背景にあります。
『貴金属(金・プラチナ)』も同じ状況で、このところ地金相場が同じ様に急騰しております。
特に希少性のあるコイン、Goldコインに人気が集中して高値を呼んだとの事。
1500年~1800年のGoldコインは以前の3~4倍で落札続出!
1800年代の未使用金貨は貴重品扱い!
又、ロシアコインの高騰はここ数年、目を見張る価格です。あるものは100倍くらいに高騰!!
10年前に7,000万円のコインが今年は2億円だったとか・・・。
金の価格がここ10年で約3倍以上(2,000年のときに約1,000円だったのが、2010年現在では3,500円!)となっており、金の価格がコインの価格に反映しているのは事実ですが・・・・。
CNGというオークション会社が主催しているTritonというオークションの今回の目玉商品、【ユリウス・カエサル横顔像】コインは、スタート価格700万円で設定されていましたが、結局1760万円で落札!(Photo参照)
そのほかにも知名度のある有名なコインは軒並み高価格で落札されたとの事。
ちなみに人気のあるローマコインはカエサル・アウグストゥス・アントニー・クレオパトラ・ネロなどなど・・・・。
カエサルの象(エレファント像)コインなどは特に人気があり、
品薄で1,000$~1,700$(VFクラス)で取引が盛んになされたとのこと。
10年以上前にはLot当たり100~300$くらいで、いくらでも入手可能だったのですが・・・・。
需要と供給のバランスで、物の値段は決定するのですが、ちょっと行き過ぎの感がしてなりません。これらの購入者の人たちはお金に困る人たちではない為に、値が崩れる事はないと思われるのが我々の業界にとってはつらい所です。
投資目的ではなく歴史を感じ、触れられる喜び、古代を身近に感じ、想像する楽しみ!
そんな思いを伝えたい小生にはちょっと辛い状況です。
皆様は如何お考えですか?
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