今年のお正月の新聞(毎年、特集号でどっさり)を見ていましたら、物の値段が下がる「デフレ」の文字がいっぱい眼に飛び込んできました。
そこで今回は【物の値段】のお話を・・・・物の値段は需要と供給のバランスで値が決まる物ですが、時代背景にも大きな影響を受けると思われます。
そこで、円通貨が始まった明治・大正・昭和・平成の時代を比較しながら物の値段の移り変わりをみてみました。
まずは今話題の【タバコの値段】次の国会で値上げが必至の商品;昔は刻みタバコ(若い人はご存じないかな?)でしたが、明治時代はGolden Bat(ゴルデンバット)が一番人気のたばこで、明治39年 4銭、大正 15年 7銭、昭和18年15銭、昭和50年 40円。戦後の1番人気品Peace(ピース)は昭和21年 7円、 昭和50年 75円、現在 150円。タバコの値上がりは留まる事無しですね。
次に世の中を映しだす【新聞購読料の値段】朝日新聞の第一号発行されたのが、明治12年 18銭、大正5年50銭、昭和20年 2円70銭、昭和27年(朝夕刊セット)280円 昭和48年 1,000円、昭和53年 2,000円、現在 3,925円 今、PCという情報伝達に押されて新聞離れが進んでいる由、如何なるのでしょうか?
次に【指 輪の値段】(K18金 3,75g(匁)甲丸指輪) 明治時代にはほとんど見られず、大正4年 4円70銭、昭和15年 18円、~戦時中販売禁止~昭和28年 2,400円、昭和38年 5,600円、昭和48年 12,000円、昭和58年 24,000円、平成時代一度大きく下がり現在 34,000円。
一時は結婚指輪のブームで既婚者の人はみなさん左手の薬指に付けていたものですが・・・・
ついでにK24金、1gの【金の値段】はというと、明治初期 67銭、明治30年 1円30銭、大正14年1円73銭、昭和10年 3円20銭、昭和21年 17円、昭和25年 401円 昭和55年 6,495円、平成10年 1、100円、現在 3、450円となっておリ、現在高騰中です。昔、金価格は世界で戦争が有ると上り、平時は下がるものといわれましたが、今は、世界のフローダラーが投資目的で上がったり下がったりの状態です。
最後に、【ダイヤモンドの値段】(良質 1カラット価格)は、明治33年 200円、大正10年 1,000円、昭和18年 2,000円(戦時中はダイヤ供出~】昭和22年 35万円、昭和45年 100万円、昭和50年 400万円、平成バブル時 650万円、現在350万円位となっております。当然金・ダイヤモンドは100%輸入品ですので、その時々の為替(ドル価格)に大きく作用されていますが、現在日本は金・ダイヤモンドは輸出国なのを皆様ご存知でしたか? 今日本は第二のジパング時代といわれています。
バブル時代に日本は世界から買って!買ってため込んだ資材・物がリサイクルされて素材となり輸出しているのが現状です。
世の流れにつれて物の値段は上がって参りましたが、上がってない物も御座います。まずは卵、バナナ、レコード(CD含む)明治・大正は知りませんが40年前とあまり変わっていないのでは?
こうして改めて物の値段を比較してみるのも面白い時代の流れを感じませんか・・・・・
古代ギリシャ時代の「ドラクマ貨」は今もギリシャでは使われている通貨単位、興味が有りますね、また、調べてご報告致します。
※ 昭和62年に朝日新聞社から発刊の「値段の明治・大正・昭和風俗史」を参考にさせて頂きました。
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