今週より、金の魅力に迫る【金の基礎知識と雑学】というテーマで数回にわたって掲載して参ります。
どうぞお楽しみ下さい。
① 金の比重はアルキメデスが発見!
ズシリと重い金の比重を御存じですか?
金の比重は19.36.水の19.3倍の重さです。ちなみに銀(シルバー)は10.53、プラチナは21.45です。
金の比重と云えばアルキメデスの原理を発見した際のエピソードが有名です。
☆ アルキメデスの金冠
「ある王様が、職人に命じて金の冠を作らせたが、この職人が金に銀の混ぜ物をして、余った分の金をネコババしたという噂が広まった。
しかしながら王が渡した金の重さと金冠の重さは同じであった。大事な金冠に傷つけず、噂の真偽を確かめよ」
これが、アルキメデスが王様に命じられた内容です。
さて、アルキメデスはこの難問に金冠と、まったく同じ量の純金で作らせた金冠を“お風呂”に入れて、あふれた水の量を測りました。金の比重の問題ですね。
同じ大きさの24金と、18金では純金のほうの比重が大きい…、つまり、重いのです。
そこで、職人は混ぜ物をした金を、王に渡された金と同じ重さにするために、金冠を“大きく”作ったのです。パッと見では判らなかったのですが、お風呂に入れてあふれた水量測ればその差は歴然、王冠には銀が混ぜて作ってあった。こうして見事アルキメデスはこの難問をクリアーしたのです。
② 有史以来、人類が地底から掘り出した金の量は?
人類が7000年かけて現在までに彫り出した金は、どのくらいの量になるか御存じですか?
実際には、約165,600トンと云われています。これはオリンピック競技用プールの約3杯分に当たります。
あと残っている推定埋蔵量は70,000トンで、プール1.5杯分と云われています。
この内、各国政府やIMFなどの公的機関の保有及び資産や投資目的で、個人が所有しているのが60%。工業製品等の原材料が10%。残り3分の1は宝飾品に使われた。
個人の保有量の合計を国別にみると、フランスが圧倒的に多く6,250トン、次いでアメリカ、インドが3,700トン、日本は2,000トンとなっている。
③ 今までに掘られた金の総量は16万トン!さていくらで買い占められる?
現在までに世界で約16万トンの金が採掘されているが、これらを買い占めたらいくらになるのか計算してみました。1グラム2000円として、1トンで20億円。16万トンなら320兆円である。ちなみに、もし年に1,000万円ずつ、世界の金を買い占めると、何年掛かるだろうか?1年で5Kgずつ買うわけだから、単純計算でも約3200万年もかかる事になる。
気の遠くなる話です。
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