※ 平安時代末期、東北地方の平泉で金をふんだんに使った文化は?
平安時代の末期、現在の青森、岩手県に当たる陸奥地方では多くの砂金を産出していた。
ここで採れた金から北上川のほとりにある平泉で、黄金文化が花を咲かせた。
奥州の豪族、藤原清衝の建立した中尊寺の金色堂が、その象徴である。
藤原三代の栄華は、砂金によって築かれたともいえる。
この砂金は、外交にも大きな役割を果たした。
金銀の産出が少ない中国へ金を輸出する代わりに、中国の経典、工芸品、産物などを手に入れた。
中尊寺に納められている「一切経」も、藤原清衡が宋の皇帝から購入したもので、その代価は砂金10万5000両だといわれている。
※ 江戸時代、幕府が金貨を作った【金座】は何処にあった?
日本各地に、「~銀座」という地名がある。
銀座とは、もともとは江戸幕府が、銀貨の鋳造を許可した場所であった。
東京の銀座二丁目には、“銀座発祥の地”という碑が建っている。
しかし、実際は大阪府堺市の伏見が正解のようである。
そして、さらに京都の両替町に移された。
現在、日本銀行がある場所で、江戸時代には、金貨が造られていた。
明治29年、日銀がこの金座跡地を買い取った時、土を掘り起こし、精錬してみると、土地の購入代金を上回る金が取れたというエピソードもある。
※ 18金の10グラムのネックレス。この中に含まれる純金量は?
これは、純金は軟らかすぎて、傷つきやすいため、道具や宝飾品としては適さないからである。
金の含有率を表示するためK(カラット)という単位が用いられる。
日本語では、一般に“金”とも呼ばれる。
純金は24金。含有率が低くなると、この数値は小さくなる。
18金という表示は、金が24分の18、つまり75%含まれているということを意味する。
例えば、10㌘の18金のネックレスなら、金の含有量は7.5㌘というわけだ。
これに1㌘あたりの価格をかければ、金としての値打ちがわかる。
※ 高級万年筆のペン先とピカピカ光る金歯。どちらが金の含有量が多い?
軟らかい性質の金は、道具やジュエリーとして利用する場合、他の金属との合金として使われる。
純度は、Kで表されるわけだが、その用途によって、金の含有率というのはだいたい決まってくる。
万年筆のペン先は14金、金歯は20~22金が多い。
イヤリングやネックレスなどでは、14~18金。
宝飾品の中には、24金つまり、純金製のものもあるが、やはり取り扱いには注意が必要で、敬遠されがち。
作る側としても、合金に比べると加工が難しいことから、種類や量は多くない。
また、含有率は用途だけでなく、国によっても違ってくる。
同じ万年筆でも、アメリカには9金や10金のものもある。
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