先週から書き始めました『古代コインのわき役たち』・・・
第二回をむかえます今回は、“コルヌーコピアイ”と“ケーリュケイオン”という言葉について書いていきます。
どちらもギリシャ神話にでてくる言葉ですので、チェックしてみてください!
古代コインのわき役たち(2)
<コルヌー・コピアイ>
コルヌーコピアイ (ラテン語: Cornu Copiae) とは食べ物と豊かさの象徴のことでで、その起源は紀元前5世紀に遡ります。コルヌコピアや豊穣の角、アマルテイアの角、収穫の円錐とも呼ばれることがあります。
ギリシア神話によれば、アマルテイア(ゼウスの育ての親)はゼウスをヤギの乳で育てられたといわれています。 そのお返しにゼウスはアマルテイアに羊の角を与えました。 その角には、持ち主に望みのものを与える力があり、ここからコルヌーコピアイの伝説が生まれました。
元来は、羊の角が果物と花で満たされているように表現されていました。神、特にフォルトゥナは、コルヌーコピアイとともにしばしば描かれることがあります。 近代の表現においてコルヌーコピアイは一般的に、柳の枝を角型に編んだ籠がさまざまな果物や野菜とともに表現されます。 現在ではコルヌーコピアイはアメリカで、感謝祭や収穫と関連付けられるようになってきています。
<ケーリュケイオン>
ケーリュケイオンとは、ギリシア神話の伝令の神ヘルメースが持つ杖のことです。長母音を省略してケリュケイオンとも表記されることがあります。カードゥーケウス(ラテン語: Caduceus, 長母音を省略してカドゥケウス、伝令使の杖の意)ともいいます。
頭にはヘルメースの翼が飾られ、柄には2匹のヘビが巻きついているのがその特徴です。
欧米では商業の紋章として用いられることが多く、また、日本においても一橋大学では校章として用いられています 。また一橋大学以外でも下関商業高校、県立諫早商業高校、県立岐阜商業高校、佐賀商業高校などの商業高校や商科大学の校章に用いられている事が多いです。
世界保健機関を始め世界各国の医療機関で用いられている、医の紋章である「アスクレーピオスの杖」は本来ヘビが1匹の意匠。しかし「medical caduceus」という名で2匹のヘビが巻きつく杖の絵が、欧米の医療機関や、軍隊では医療部隊章として、広く用いられています。
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