西方を治めたローマはアテネやロードス、ベルガモンの要請に応え、マケドニアのフィリップ五世をキュノスケファライで破ります。これをきっかけに東方進出が始まります。ローマ国内の平民は、それを略奪や蓄財のチャンスとして歓迎し貴族階級はギリシャ文化を崇拝していたので、そのパトロンとなることを名誉と考えたのです。
ローマは次にシリアのアンティオコス三世を破り、さらにマケドニアにとどめを刺し、ギリシャにおいては反抗分子を探索・殺戮し、全地中海支配を確実なものにします。
急速に拡大したローマはさらに東方に属州を増やしながらも、国内では貴族のもと元老院勢力を抑え民衆派のカエサルによる三頭政治が始まります(前60年)。
カエサルは東西に転戦し、ローマ世界を統一し最高権力を独占し、限りなく‘皇帝‘に近い存在となります。恋人のクレオパトラとともに世界帝国の実現を夢見ますが、反対勢力に暗殺されてしまいます。
コメント