今回は、今、話題のユーロ貨について整理したいと思います。
今、世界経済、とりわけアメリカ経済が、サブプライム問題で、基軸通貨であったドル($)の世界安が続いているが、一方ユーロはそれ程でもなく、1999年に導入されてから、緩やかに安定通貨の様相を呈してきた。
現在公式使用国は15ケ国で、硬貨と紙幣が各国から発行されている。表面は共通デザインで、裏面は各国共独自のデザインにて発行されている。
歴史:1992年 欧州連合条約にてユーロ導入が決定。
当初は『エキュ』の単位が採用と決定していた
が、ユーロとなる。
1999年 1/1~11カ国で導入開始。
2002年 1/1~ユーロ紙幣、硬貨が導入され、
旧貨は流通中止。
現在参加国:フランス(フラン)・ドイツ(マルク)・イタリア(リラ)・ギリシャ(ドラクマ)・オランダ(ギルダー)・スペイン(ペセタ)・ポルトガル(エスクード)・ベルギー(フラン)・オーストリア(シリング)・フィンランド(マルッカ)・キプロス(ポンド)・アイルランド(ポンド)・ルクセンブルグ(フラン)・マルタ(リラ)・スロベニア(トラール)の15ケ国。
( )内は旧通貨単位。懐かしい呼び名の通貨が今は無く、海外旅行に行かれた皆様は色々な思い出が有られる事でしょう・・・・
非参加国:イギリス・デンマーク・スエーデンその他に、ポーランド・チェコ・ハンガリー・ブルガリア・ルーマニアは導入の義務を追っている。また、コイン業界で有名な小国のモナコ・サンマリノ・バチカン・アンドラ等は関連国のユーロ貨を使用している。
・€ ユーロ(Euro)と書いて、英語ではユーロ、フランス語・オランダ語・スペイン語・ポルトガル語・フィンランド語では、エウロ、ドイツ語ではオイロ、ギリシャ語・ロシア語ではエベロと発音する。
ユーロは欧州中央銀行と各国の中央銀行で構成され、管理されている。ユーロを導入するには厳しい基準があり、これをクリアしなければ加入することが出来ない。加入のメリットは、通貨交換が不要となり、両替手数料が不要となり、コスト削減となる事。(EU全体のGDPの0.4%に相当といわれている)
大量の各国通貨だったものが、ほとんど数年を掛けて回収され、溶解され市場にはコイン商が取り扱う物しかなく、これからの経年により少しづつ希少価値が上がっていくものと推察しております。特に未使用のコインは現在でも高く取引が行われています。
皆様の机の中・タンスの中にも、お宝が一杯かも知れませんね・・・。
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