今回は古代ギリシャコインのお話を・・・・・
『コイン収集は王様、貴族、富豪の趣味である。』と昔からいわれ、コイン収集の最後は古代ギリシャコインに行き着くといわれています。
コインの源流は、紀元前7世紀頃に、リュディア(現在のトルコ、エーゲ海沿岸)で造られた自然の金銀合金(エレクトラム)を素材としたコインが最初と言われています。
これ以後、古代ギリシャの都市国家や植民地で銀貨が主流で数多くのコインが鋳造されました。
次世代の大国ローマ時代と違い、ギリシャの各都市で発行されたコインは主に貿易の決済に使用されました。
そのため、100の都市に100のコインがギリシャコインの特徴です。
またローマ時代の大量生産と違い、量的に少ないため、ローマと比較すると価格も高い傾向にあります。
技術的にも数段の差が見られ、特にシチリアのコインは高価で取引がなされています。
キモン・エウメネス・エウアイネトス等、有名な彫刻士が次々にコインを刻みました。
この当時(BC500年~)にどんな道具・工具を使って金属(鉄、銀等)を加工したのでしょうか?
未だ一部は謎の世界です。
BC350年頃、マケドニアを制覇したフイリッポス(アレキサンダー大王の父)がアンフィポリスの鉱山を手に入れ莫大な量の銀貨を製造しギリシャ全土を掌握し、アレクサンドロスの時代を迎えました。
ギリシャコインの中核をなす、アレクサンドロス=ヘラクレスドラクマ貨が一世を風靡してヘレニズム文化を伝えたのです。
古代コインの製造はすべてハンマーコイン(打刻コイン)で、COINの語源である『Cuneus』=楔(くさび)といわれる鉄製の物に極印を彫り溶解した銀の塊を間に挟み、1個ずつ手打ちして製造したと言われています。
そのため、裏面と表面のずれが出たり、センターが外れていたり様々で、これがまた工業製品に慣れた我々には堪らない魅力となっています。
ギリシャコインはローマコインと比較して、大型(ドラクマ貨、テトラドラクマ貨)で肉厚もあり、コインの図柄の表現にも繊細で特徴が有り人気の秘密でもあります。
ギリシャコインの人気コインは?
ギリシャコインは種類も多く、一つ一つが特徴が有りユニークなコインも数多くあります。
1番人気はアテネ市の守護神アテナ神で、ウラがフクロウの図柄。
2番はやはりアレクサンドロス大王=ヘラクレスのライオンの兜を被ったコイン。
その他、大神ゼウス、バッカス神、アポロ神、レスリング、ペガサス、ゴルゴン、キマイラの怪獣、等など素晴らしいデザインが有ります。
コインペンダント専門店 『World Coin Gallery』
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