金の国際価格が相変わらず過去最高の更新を続けている!
ニューヨーク市場の金先物価格は9月に1トロイオンス(31.1034768 グラム)1300ドルを突破して、10月24日には1380ドルまで上昇した。
ドル安や世界的な金融緩和を背景にして投資マネーが金市場に盛んに流入している。
金価格を最高値に押し上げている要因は大きく分けて、
① 通貨の将来の価値への不安
② 金融緩和の継続によるカネあまり
③ 中央銀行の買い姿勢への転換 の3つがある。
金価格高騰の一因には金の需要構成の変化がある。
08年秋のリーマン・ショック以後、投資資金の需要が09年には前年比2倍に急増し、初めて宝飾品需要を上回った。
従来、金需要の大半は宝飾品であったが、投資需要が実需を上回る規模に成長した事で金相場に与える影響は大となっている。
宝飾業界には大きな要因で、購買意欲も低下して年々縮小の傾向で、逆に換金の方向に向かって、今や日本は金の輸出国となっている。
コイン業界への影響は宝飾ほどではなく、かえって資産価値が上がりプラス要因となっている。
金の宝飾品需要は、7~9月期の前年同期比8%増の530トン!
宝飾需要は世界最大のインドが36%増の185トン、2位の中国が8%増の101トンと、この2国で54%と半分を占めている。
又、新興国が外貨準備の一部として保有する金の量を増やす動きも金相場の高騰に影響を与えている。
金 の 公 的 保 有 量 (2009年末)
2009年末の金の公的保有量ランキングで、中国が6位、ロシアが10位に浮上するなど軒並みに順位を上げている。
中国の保有量は08年末と比べ76%増の1054トンで、9位から6位と一挙に順位を上げ、外貨準備に占める割合は0,9%から1.5%に上昇している。
ロシアは23%増の608トンに増やし11位からベストテンに入ってきた。インドもIMFから200トンを購入し56%増の558トンに増やし14位から11位となっていて、10年にはベストテン入りは確実視されている。
宝飾品における金の消費国にも大きな変化が起きている。
添付データの如く、インドがダントツで442,4トンのジュエリーを作り出し、世界へ輸出している。
勿論、国内での需要も旺盛で、中国と共に物凄い伸びを示している。
かつては日本もこんな勢いであったのに・・・・・
こんな状態で推移している金相場、まだまだ上値を目指す状況が続いているのが現状です。
(日本経済新聞の過去の記事よりまとめました)
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