金の性質、人類とのかかわり、歴史のエピソード等、GOLD (金)にまつわる雑学をシリーズでお届け致します。
※ 有史以来、人類が地底から掘り出した金の量は!?
人類が7000年かけて現在までに掘り出した金は、どのくらいの量だと思いますか?一般には約165,600トン程度ではないかと云われています。これはオリンピック競技場プールの約3杯分に当たります。この内、各国政府やIMF等の公的機関の保有、投資目的で個人が所有しているのが60%。工業製品等の原材料が10%。残り1/3は宝飾品に使われているのです!個人の保有量の合計を国別に見ると、フランスが圧倒的に多く約10,000トン!次いでアメリカ・インドが約6,000トン、日本は3,200トンと云われていますが、最近は製品が買い取られ、再生金となり海外へ流失しているので正確な数字は掴めていません。
※ 1グラムの金を伸ばし続けるとどのくらいの長さになる!?
重厚なイメージの金ですが、実は軟らかく伸びやすい性質を持つ金属です。細く伸ばせば、どんどん長くなります。わずか1グラム(約0,14立方cm)の金が何処まで伸びるか皆さんご存知でしょうか?5ミクロンの細い針金状にすると、なんと2,8キロメートルの長さにもなるのです!このように加工のしやすい金は、金糸で編まれた精巧な工芸品、エレクトロニクスに使われている細いワイヤー等、その他宇宙開発や自動車産業、先端技術の部品・道具として用途はとても広いのです。これが金がとても重宝される理由なんですね!
※ 叩けば薄くなる金!1gの金はどこまで薄くなる?
金箔の薄さは実は、1グラムの金なら、1ミリメートルの1万分の1、つまり0.1ミクロンにもなり、透かして見ると光を通す程!大きさで言うと、畳3分の1くらいの広さになります!金箔を作る技術は、5000年も前から知られていたと言われています。有名な京都・金閣寺もこの薄い金箔を張り付けていき、あのような美しさを持った建造物となりました。日本では、石川県の金沢市が金箔作りの町として有名で、日本の金箔の99%がこの町で作られています。金箔は屏風や杯など多くの工芸品や商業品として用いられ、とても美しい輝きを放っています!
※ わずかしか存在しない金。埋蔵量は?
金が貴重品として扱われてきたのは、その量が極めて少ないからです。もし、量が豊富で有れば、これほどに人は金に執着する事は無かったでしょう。他の金属と比べれば、その少なさについて改めて理解することが出来ます。金の推定埋蔵量は、4,3万トン! 鉄の約1200万分の1、銅の約1万3千分の1、少ないと言われるウランでも、金の数百倍もあるのです。金は地中にまとまって有るわけではなく、金鉱石といわれる石に交じって存在し、金の採掘を困難にしています。その結果として金の価値を高めているのです。
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