前回は「愛の勲章」ということで、勲章について書かせていただきました。
今回は、勲章に引き続き「紋章」について書いていきたいと思います。
紋章: 中世ヨーロッパのキリスト教支配の貴族社会に始まり、盾にそれぞれ個人を識別できるシンボルを描いた世襲的制度。
家の章(しるし)として用いる一定の図柄。天地文・動植物・器物などにかたどった図案が多い。定紋・紋所。
☆ 紋章文化により、勲章・軍隊のバッチ、社章や文字、世界の国旗(その中に一国の歴史や地理・産業・風俗等の情報が込められている)等の発達。
☆西洋の紋章には古い歴史があり、複雑な規則がある。
☆ヨーロッパの古い国の国旗を見ると、紋章との関係が深いことがわかる。旗は古代中国に布製で初めて用いられ、ローマ時代にはレジョン(軍団)旗が出現。国旗の色は紋章に由来する。
☆紋章の発達は、十一世紀十字軍の遠征と騎士制度とそれを引き継ぐ貴族制度社会に基盤を置いている。
☆ヨーロッパの紋章は、個人の識別のために存在したものであって、百万を超える種類がある。
☆紋章の三大シンボル・・・ライオン(スペイン・イングランド等)、鷲(ドイツ・ロシア等)、フラ・ダ・リ(百合の花:フランス王家・イタリー等)…シンボルではないが必ずクロス(十字)が入っている。
☆ヨーロッパの紋章は、二回の変革の波に洗われた。一回目が1789年のフランス革命とナポレオンによる帝国紋章制度の設定。そして、二回目が1917年のロシア革命。王政を倒したフランス革命では、伝統的な紋章を否定することでもあった。
☆日本の家紋はクレスト(紋章の代名詞)と呼ばれている。親兄弟共有だから数も千個未満である。日本人が初めて紋章を見たのは、室町時代1540年代にスペインの宣教師フランチェスコの渡来によるものであった。
☆西洋の紋章の特徴に色彩が豊かであるということがある。紋章で使用できる色は、原色・金属色・毛皮模様の三種に大きく分けられている。原色には赤・青・緑・紫・黒・橙色の六色。赤をギュールズ、青をアザーといった独特のラテン語読みをする。金属色は、金と銀であるが代用として黄と白が用いられる。
ペイル・・・盾の中央を占める縦帯のこと。
パレッツ・・・ペイルより細い縦帯のこと。
ティアースト・イン・ペイル・・・盾を縦に3分割したデザイン。
※縞の数は必ず奇数、両端が必ず同色の決まり。
コインペンダント専門店 『World Coin Gallery』
よろしければクリックお願いします。
コメント