今週で第三回目を迎えます「貨幣としての金貨」…
今回からは金貨の種類に関して、説明していきたいと思います。
金貨と聞くと、みなさんどんな金貨を想像するでしょうか?
本当に貨幣として使える金貨…記念コインなどの金貨…古代の金貨…大判小判…などさまざまな金貨がこの世には存在し、みなさんもいろいろと想像できると思いますが、はっきりとわかるという人は少ないと思います。
今週からはそんな疑問を解決すべく、金貨の種類について書いていきたいと思います。
金貨の種類①
①ブリオン(地金型)金貨
最も地金に近い金貨で、産金国が外貨獲得を目的に発行しているため、多くは無制限に鋳造されており、稀少価値は少なく、含有する金の量で価値が決定するので売買価格が金相場と一緒に変動します。
代表例― メイプルリーフ、 マン島キャットコイン、 ブリタニア、 リバティ、 パンダ、 クルーガーランド、 ナゲット。
ブリオン金貨と同様、各国が外貨獲得のために、政府が古典的な金貨を当時の鋳造をそのまま利用して、鋳造するものです。日本では再鋳貨と訳されています。
代表例― メキシコ 2ペソ 1945年、 オーストリア 1ダカット 1915年
③オリジナル金貨
現在では鋳造されていない金貨をオリジナル金貨と呼びます。
これらの金貨に刻まれた年号は、その金貨が法定貨として発行された年号を示しています。
ほとんどのオリジナル金貨には、ブリオンタイプとは違う、稀少価値としてのプレミアムが存在します。価格の決定要因としては、金価格のほかに、発行枚数、保存状態、現存量などがあげられます。
再生産がきかないため、需要と供給(所有者の売却など)のバランスによるものといえます。
代表例― フランス ナポレオン1世、 アメリカ インディアンコイン
④記念金貨
何らかの国家的行事などを記念して各国が発行するもので、法定通貨の一種です。
この金貨は投資家やコレクターを主な対象として、限定発行するもので、発行時から額面価額に金の相場とプレミアムが上乗せされています。
現在最も人気の高い金貨に、カナダの100ドル金貨がある。1976年のオリンピックを記念して発行して以来、毎年凝ったデザインの金貨を発行しています。
代表例― カナダ 100ドル金貨、 香港 1000ドル干支金貨、 イギリス 皇太子成婚記念、 オーストラリア 建国200年記念、 アメリカ 憲法制定200年記念
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