金貨とメダル、どこが違うの?
金貨とメダルは外見がとてもよく似ていますが、その違いを「金貨は政府が発行し、メダルは民間が発売するもの」と言い切ることはできません。それは日本の造幣局もメダルを製造・販売していますし、アメリカの財務省では金貨の場合は表と裏のデザインの天地を逆にし、メダルの場合は天地を同じにしてその区別をしています。
ただ法律的にみると、金貨はその国の貨幣発行に伴う法律によって製造・発行が定められているのに対し、メダルは自由に計画し、製造・販売してもよいことになっております。この違いから、金貨は偽造すると通貨偽造の罪に問われるのに対し、メダルは偽造しても意匠登録とか道徳的な問題を除くと罪に問われることがありません。
また当然のことですが、金貨を発行するとなると、国の威信にかけて品質と量目を管理することになるので、いい加減な金貨の発行は許されません。
こうしたことから、実際に市場で取引されるときには、金貨とメダルとではその商品価値に違いが出てきます。
要するに金貨の場合には、金貨の種類さえはっきりすれば誰でも売り買いができるのに対し、メダルの場合にはあらかじめ業者がそれを調べ、金の含有量を確かめてからいくらなら今日買えるかという価格を出すことになります。
ですからいざという時の換金性の早さ、正確さ、また世界中どこでも簡単に換金できるという点では、金貨はメダルより優れています。これが金貨とメダルの大きな違いではないでしょうか。
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