本日はカテゴリー【ローマ】の第7回目です。
今回のテーマは、カエサルが制定した「ユリウス暦」です。一部改定を加えられたが現在も使われている暦の基となっています。
ユリウス・カエサルによりBC(紀元前)45年1月1日より実施され、1年は原則として365日とし、4年に一度の閏年(1日追加)を設け、太陽暦とした。
カエサルを記念する意味で、彼の生れ月である7月が、Julyと改められた。又、紀元8年ローマ初代皇帝アウグストゥスは改定を加え、その生れ月,8月の名称を自分の名Augustに変更した。その後多くの皇帝が月に自分の名前をつけようとしたが、皇帝の死後は又、元の月名に戻りこの2ケ月だけが現在も使われている。
各月の日数も28~31日まで何回も変更され、皆様が学生時代に覚えた、現在のニシムクサムライ月(2,4,6,9、11月)が28(29)、30日で、その他の月が31日となっている。
ついでに、暦の歴史を振り返ると、太陽暦の起源はエジプトで、すでに紀元前4000年頃には太陽暦が作られていたが、ローマの初期には1年10ケ月の暦が用いられていた。
「ローマ暦」で1年は304日で、1月~2月が無く61日も少なかった! 農耕暦で冬の季節は日付が無く、春に王が宣言して新年が始まった。
Martius(マルティウス) ⇒March 3月新年~
Aprilis(アプリーリス) ⇒April 4月
Maius(マイユス) ⇒May 5月
Junius(ユーニウス) ⇒June 6月
Quintils(キィーンティリス) ⇒July 7月
Sextilis(セクスティーリス) ⇒August 8月
September(セプテンベル) ⇒September 9月
October(オクトーベル) ⇒October 10月
November(ノウェンベル) ⇒November 11月
December(デケンベル) ⇒December 12月 であった。
BC713年ヌマ王が改暦し、次の2ケ月を追加し、355日/年とした。
Januarius(ヤーヌアーリウス) ⇒January 1月
Februarius(ファベルアーリウス) ⇒February 2月
BC451年に至りJanuaryを1年の最初の月に改めた。なおJanuaryの名称となったJanus(ヤヌス)神は、偶然にも双面神だったので、二つの面が、去った年と来る年とを見ているという説明がされるようになった。
ユリウス暦は長く使用されたが、1582年法皇グレゴリーの時、グレゴリオ暦(閏年の配分をより正確にしたもの)が採用になり、今日世界に通用しているのはこのグレゴリオ暦である。
カレンダーの語源は・・・ローマ暦時代の特別な日で、「月の最初の日」の意味
Kalendae(カレンダエ)に由来する。
西暦紀元の決定は・・・ローマ神学者エクシウグスが525年「復活祭暦表」で、ローマ建国754年をイエス・キリスト生誕を1年とする西暦紀元が計算され西洋で一般化したのは15世紀以後の事であるという。B.C.(Before Christ)=キリスト前、A.D.(After Christ)=キリスト後の意味がある。
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